簿記の基本と必要な理由

      2016/08/30

簿記は経理だけでなく、経営者や営業マンなど社会人になったら、是非身に着けたい知識です。
ただ、簿記は経理に必要だということは知っていても、結局何かよく分からないという人も多いはず。
私も社会人になってすぐの頃はそうでした。
是非どんなものかと言うことをサラッとでも知っておいてくださいね。

 

簿記とは何か?

簿記とは、「簿に記す」、つまり、日々の取引を帳簿に書くことです。
文房具店で販売されている専用の帳簿や普通のノートなどに日付、相手先、内容、金額等を記載していきます。

簿記には、単式簿記と複式簿記があります。
単式簿記は、「電気代を○○円支払った」「商品を○○円で販売した」といった内容を記載していきます。
家計簿やお小遣い帳は単式簿記です。

複式簿記は、「電気代を現金で○○円支払った」「1か月先に入金される約束で商品を○○円で販売した」という内容を光熱費の帳簿と現金の帳簿、売上の帳簿と売掛金の帳簿にそれぞれ記載していきます。
※売掛金とは後でお金をもらう約束で商品を販売したとき、その将来お金をもらう権利のことで、将来お金に変わるため、資産となります。

複式簿記では一つの取引につき、2回記録をするのです。

この2回記録をするときにルールがあり、ここで「借方」「貸方」という仕訳の知識が必要になります。

ルールその1:借方と貸方は同じ金額になる
ルールその2:資産・負債・収益・費用の四つの登場人物は次のルールで増加・減少・発生する。

(仕訳のルール)
   借  方    貸  方
 資産の増加  資産の減少
 負債の減少  負債の増加
 費用の発生  収益の発生

例)
●電気代を現金で5,000円支払った→(借方)水道光熱費 5,000円 (貸方)現金 5,000円→費用の発生と資産の減少の組み合わせ
 
●1か月先に入金される約束で商品を10,000円で販売した→(借方)売掛金 10,000円 (貸方)売上 10,000円→資産の増加と収益の発生の組み合わせ
 
●上記の売掛金を現金で回収した→(借方)現金 10,000円 (貸方)売掛金 10,000円→資産の増加と資産の減少の組み合わせ
 
●知人から現金20,000円を借りた→(借方)現金 20,000円 (貸方)借入金 20,000円→資産の増加と負債の増加の組み合わせ
 
●上記の借入金を返済した→(借方)借入金 20,000円 (貸方)現金 20,000円→負債の減少と資産の減少の組み合わせ

とまぁ、こんな感じです。慣れないと???となりますね。

 

この簿記が決算書になっていくのです

簿記はなんのためにあるのか?
それは、最終的に決算書を作成するためです。
法人でも個人でも申告には貸借対照表と損益計算書が必要です(個人は貸借対照表を付けない場合もありますが)。

上記の例で記載したような取引が日々起こります。
毎日行われる取引を全て覚えておくことは不可能です。
そのためにルールに従って帳簿を記載します。

例えば、上記の例で損益計算書を作成すると、次のようになります。

損益計算書
売 上      10,000
経 費         -5,000
利 益        5,000

実際は売上も経費もたくさんの取引の積み重ねです。
経費も水道光熱費や地代家賃など項目を記載したうえで合計を書きます。

売上も経費も正しい金額が分からないと結局いくら儲かったか分からないということになります。
簿記は「正しい利益と取引の結果として財産がいくら残っているか」を求めるためにあるのです。

 

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