大阪で開業する女性税理士です。

freeeがpaypal自動同期に対応で便利になったのはどんな人?

2016/11/13
 
この記事を書いている人 - WRITER -
上場企業等で経理の仕事を経験し、その後、税理士業界へ転職。実務経験を約10年積んだ後、独立開業。

freeeはネットバンキング等ネット上にあるデータを自動で取得してくれる便利な会計ソフトです。

もちろん、ネット上にあるからと言ってすべてのデータが自動的に取得されるわけではありません。

ペイパルも今までは自動的に取得されず、csvでアップロードする必要があったのです。

それが今回ペイパルの同期に対応しました。

試験的に今年の初めごろから機能はついていたようですが、正式にリリースしたのは2016年9月2日です。

便利になったのでしょうか。

※paypalの同期設定についてはこちらをご覧ください。

 

残高は取得されない

ペイパルの取引履歴に残高が表示されますが、その残高は取得してくれません。

ペイパルの場合、開始残高をfreee上で予め設定したうえで取引入力をします(開始残高の入力についてはこちら)。

すでにfreeeでペイパルを使っていて、「Paypal口座」ではなく、預け金等をペイパルの口座としていた場合は、ある時点で区切って自動取得にするとよいでしょう。

例えば、9月末まで今まで通り手動により預け金等で処理をし、10月1日からPaypal口座を作成し自動取得に変えます。9月までと10月以降の2つに分かれますが、9月末の残高を10月1日付で振り替えることでペイパルの残高が合ってきます(方法はこちら)。

参考までに、例えば、9月末でpaypalの残高が100,000円の場合、仕訳は次のようになります。

10月1日 (借方)Paypal口座 100,000円 (貸方)預け金 100,000円

この振替の処理により、10月1日付で、今まで使用していた預け金等の残高がゼロになり、会計上のpaypalの残高が100,000円になります。

 

外貨のデータは取得されない

paypalを使っている人の中には、輸出ビジネス等をしていて外貨での取引がある人もいるでしょう。

しかし、現在はまだ日本円のデータしか取得されないそうです。

MFクラウドではPaypalと連携(同期)すると、自動で円換算してくれるため、freeeもそのうち対応するかもしれません。

 

実際どんな感じでデータが取り込まれるのか?

試しにペイパルを同期させてみました。

freee-paypal

 

上記はebayで海外から商品を購入した際にpaypalで決済したものです。

画面上の二つのデータは同じものです。

取引先に対する債務の発生とクレジットカードによる決済の2種類のデータが取り込まれました。

上記はebayを経由しての取引のため、2つのデータが取り込まれてしまったのでしょう。日本の会社と直接paypalで取引したときは、1つのデータのみ取り込まれていました。

しかし、paypalを使って買い物をすると、最終的にはクレジット決済のため、クレジットカードが同期できていれば、クレジットカードから入力するほうがいいですね。

支払いのみ場合は同期させる必要なさそうです。

 

まとめ

「結局、どういう人であれば便利になるか?」ですが、paypalを使って、日本円で売上代金を受け取る人であれば、便利になります。

また、入金があった場合、時間をおかずに売上代金を出金するひとについては、わざわざpaypalを同期させる必要はないかもしれません。

運用次第では便利になりそうですね。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
上場企業等で経理の仕事を経験し、その後、税理士業界へ転職。実務経験を約10年積んだ後、独立開業。

Copyright© たつだ会計事務所のブログ , 2016 All Rights Reserved.