開業freeeを使うにあたって知っておいてほしいこと

freeeが2016年10月に開業freeeをリリースしました。
開業freeeは、個人事業主が開業するときに税務署へ提出する届出書を作成できるソフトです。
ちょっと使ってみました。
届出書の作成は質問に答えるだけ
まずはfreeeのアカウントを作成する必要があります。
freeeのアカウントがあれば、無料で開業freeeの使用が可能です。
こんな感じで質問に答えていくと、どんな届出書を提出する必要があるか?を考えず、届出書が出来ます。
利用するにあたってのポイント
1.「確定申告の種類を選びましょう」の項目
ここでは見込みの売上高に対していくら税金が掛かるか?について、「青色申告・65万円控除」「青色申告・10万円控除」「白色申告」の3パターンで比較してくれています。
ただ、この前提は経費率3割で所得控除は基礎控除のみとなっています。
そのため、ここでの税金の金額は本当に参考程度と言えます。
そして、「青色申告・65万円控除」と「青色申告・10万円控除」と分けていますが、青色申告承認申請書に65万円控除か10万円控除かについて記載する箇所はなく、また、申請時にどちらかを決めておく必要もありません。なので、この時点で青色又は白色を決める必要はありますが、65万円控除又は10万円控除を決めなくてもいいのです。
では、なぜ選ぶようになっているのか?ですが、青色申告承認申請書の参考事項欄に、複式簿記or簡易簿記、備え付ける帳簿(現金出納帳・売掛帳など)についてチェックを付けるようになっているからです。
65万円控除だと複式簿記が要件だし、帳簿は総勘定元帳等ある程度のものが必要です。一方、10万円控除は複式簿記でなくても大丈夫なのです。
あと、青色申告65万円控除の説明ですが、「青色申告10万円控除の特典に加えて」とありますが(赤線のところ)、「青色申告10万円控除に代えて」の間違いですね。これはそのうち訂正されるかな。
2.家族や従業員に給与を支払う予定はありますか
ここでは、「家族に支払う」「家族と従業員に支払う」「従業員に支払う」「今はいない」の4パターンから選べます。それはいいのですが、給料がいくらであっても「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」が出力されます。
家族や従業員の給料によっては源泉所得税が発生しませんが、その辺はお構いなしに出力されるようです。
支払う源泉所得税がない場合、「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」を提出しなくてもいいのですが。。。まぁ、提出しておいても毒ではありませんが、支払う源泉所得税がないのに提出すると、申請書を出したかどうか忘れてしまいそうです。
※源泉所得税の納期の特例に関する申請書についてはこちらを参照してくださいね。
開業freeeを使うにあたって注意したいこと
開業freeeを使うと開業に必要な書類ができて便利です。
しかし、出来上がった書類は一度隅々まで確認しましょう。
そして、一つ一つが何の書類なのか、理解するようにしたほうがいいです。
間違っても、内容を確認せずに出来上がった書類にただハンコを押して提出するのはやめてくださいね。