大阪で開業する女性税理士です。

会計事務所(税理士事務所)は一般企業とかなり違う~経理職で転職を考えている人へ

2017/01/21
 
この記事を書いている人 - WRITER -
税理士 辰田美香
上場企業等で経理の仕事を経験し、その後、税理士業界へ転職。実務経験を約10年積んだ後、独立開業。

私は会計事務所で働く前に一般企業で働いていました。

正直、初めて会計事務所で働き始めたときは、一般企業との違いに驚きました。職場職場で雰囲気が違ったり、決まりごとが違っていたりするのは派遣社員をしていた期間があったので慣れていたのですが、それでも戸惑ったのです。

どう違うのでしょうか。

※一般的に会計事務所と税理士事務所はイコールです。公認会計士の先生が税理士業務を行わずに○○会計事務所という屋号で公認会計士事務所を構えられている場合もありますが、感覚的には少ないと思います。







仕事の内容はどう違う?

一般企業では経理の一部分しか担当しないことが多いです。

小規模企業ならあれもこれも担当することがあるかもしれません。しかし、小規模企業の経理業務は決算の手前までではないでしょうか。そのあとは税理士へお任せというのが多いパターンでしょうね。

私が勤務していた職場はそれなりの規模があるところばかりだったため、債務関係の処理(しかも会社全体ではない)や会計入力・経費精算・小口現金管理などでした。出来上がった試算表のチェックや決算業務は上司の仕事でした。決算時は上司の指示に従って補佐をしてました。

そして、当時は自分の手元にある仕事以外はよく分かっていませんでした。最初は簿記の知識がなかったため、勉強したり、それなりに苦労しましたが、それも慣れるまでのコト。

しかも、相手にするのは社内の人ばかりで外部の人は銀行員ぐらい。

一方、会計事務所では幅広く業務を担当します。

実際の現金を扱ったりすることはありませんが、日々の会計入力、決算業務、税務申告書作成、給料計算、年末調整など色々なことをしなければいけません。

また、行っているのは顧客から委託を受けた仕事であるため、顧客とのやりとりや外回りの仕事もあります。

そして、専門職であるため税務関係はもちろん、その周辺知識の勉強も欠かせません。税法は毎年必ず改正があるため、ずっと勉強し続ける必要があります。

ただ、会計事務所では、振込業務や手形の処理、現金の入出金管理など毎日又は定期的に行う必要のある経理業務を経験することはほぼありません。

 

会計事務所はブラックが多い?

会計事務所はブラック企業が多いという噂があります。

これは、半分正解かと思います。

残業が多いうえに残業手当も出ないという事務所もあります。しかも、給料が安い。。。

当たり前ですが、事務所によって全然違いますし、残業もなく給料もいい事務所も存在します(多いとは言いません)。

普通の会社というよりは、ある程度年配の所長の場合、所長と従業員は師弟関係的な雰囲気があります。従業員は修行をさせてもらっているような感じですね。そして、規模が小さいために所長の言うことが絶対と言った感じだったりします。

実際、仕事を覚えて資格が取れたら、退職する人も多く、雇う側もいずれ辞めていく人にそこまで手厚く処遇する気になれないのかもしれません。

ただ、ここ最近は、個人事務所ではなく法人化している事務所もあることや世の中が厳しくなっていることもあり、資格を取得しても独立しない人が増えています。

 

最後に

仕事の内容としては、会計事務所で経験したほうが幅広く知識が身に付きます。

一方、一般企業の経理職は担当制で、ある部分を狭く深くといった感じでしょうか。

会計事務所へ転職する場合、多少忙しい職場でも実務経験が欲しい人はいいかもしれません(程度にもよりますが)。

女性の場合に転職で気を付ける点は、女性に仕事を任せてくれる職場かどうか?

また、自分は補佐的な仕事をずっとしたいのか?、それとも、責任のある仕事を任されたいのか?という点です。

一般企業でも会計事務所でも女性は補佐的な仕事以外はさせない、という職場があります。逆に女性にもどんどん任せて仕事をさせる職場もあります。

自分の考え方とマッチしないとお互い不幸な結果になるので、そこは最初からはっきりさせておきましょう。

 

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税理士 辰田美香
上場企業等で経理の仕事を経験し、その後、税理士業界へ転職。実務経験を約10年積んだ後、独立開業。

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