税務署と税理士は違いますよ~!無料相談の申し込みをする人に知っておいてほしいこと

税理士がどんな職業か?については、経営者じゃないと意外に皆さんご存じないんですよね。
税務署と税理士が同じだと思っている方もいて。。。ときどき困ります。
全然違うので、ご理解願います!
税務署とは?
税務署って?
まず、財務省の外局として国税庁があり、その下に地方支分部局(地方の出先機関)としての国税局があります。
その国税局の下にあるのが税務署です。
国税局の数は11あり、税務署の数は518あります。
財務省→国税庁→国税局→税務署、と言った感じですね。個人の住所や法人の所在地で管轄の税務署が決まります。
参考:管轄税務署はここで分かります(大阪)。
税務署は何をしているところ?
税務署は国税を扱う役所です。
国税とは、法人税、所得税、相続税、贈与税、消費税、印紙税などのことです。
納税者からの相談に乗ったり、納税者が申告した税金の金額が正しいかどうかチェックしたり、申告された税金を実際に徴収して管理することなどが主な仕事になります。
一般の納税者がお世話になるのは税務署です。国税局は基本的に資本金1億円以上の法人や資本金1億円未満であっても上場企業の子会社などを所管しています。
税務署員は、公務員で国税専門官採用試験や税務職員採用試験を合格して税務署で働いています。税務署員のお給料は皆さんが納めた税金から支払われます。
税理士とは?
税理士って?
税理士は民間の自営業者です。税理士法人と言って、税理士が2名以上集まれば法人化することもできます。
○○税理士事務所、○○会計事務所は個人事業主で、○○税理士法人、税理士法人○○は、会社を設立して税理士業をしているのです。
税理士は税金からお給料をいただくのではなく、民間の自営業者ですので、商売をしている個人や法人から依頼されて税金の申告手続きを代行したり、相続税の申告手続きを代行したり、節税のアドバイス等をすることで、顧客から報酬をいただいています。
税理士になるには?
1.税理士試験(5科目)に合格する。
2.税務署などで23年以上働いて指定の研修を受ける。
3.大学院に通い税理士試験の一部免除を受ける(一部は試験を受ける)。
などがあります。
無料相談を申し込む人に理解しておいてほしいこと
ざっくりと税務署と税理士について書きました。
皆さんにお願いしたいことは、一般的な質問は税務署へ問い合わせてほしいということ。
今までに、還付になるかもしれないから個人の確定申告書を提出したほうがいいか?、医療費控除を受けるために確定申告をするが確定申告書の書き方が分からない、ふるさと納税について教えてほしい、などの問い合わせを受けることがありました。
全く知らない人からです。
一般的な問い合わせは税務署さんへしていただくようお願いします。
一般的な問い合わせであっても、皆さんの状況をよく知らずに答えると、不利益を与えかねないです。
また、こちらが無料相談を行ってる理由は、ご依頼の前に私のことを知っていただくためだったり、経営者から相談を受けるととても参考になることがあるからです。
初回の無料相談は仕事の依頼を目的に税理士を探している人、事業を行っている人、起業しようとしている人、相続税の申告の可能性がある人が対象です。
今まで私の説明不足が理由で一般的な問い合わせが来てしまっていたのかなぁと思い、反省しています。なるべくメールには返信するようにはしていましたが、忙しい時期などはできず、悪かったなぁと思ってこの記事を書きました。
ご理解いただくようお願いします。